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自家培養幹細胞培養療法(アトピー性皮膚炎)

REGENERATIVE MEDICINE

細胞医療・再生医療

ご自身の脂肪組織を用いる
自家脂肪由来幹細胞治療

自家脂肪由来幹細胞治療は、患者様ご自身の脂肪組織から採取した細胞を、所定の管理体制のもとで培養・加工し、医師の判断に基づいて体内に投与する再生医療です。

脂肪組織に含まれる間葉系幹細胞は、細胞の増殖や分化に関わる性質に加え、サイトカインなどの生理活性物質を分泌することが知られています。こうした細胞の特性について、組織修復や免疫調節との関連が研究されています。

ただし、細胞が持つ性質と、実際に治療を受けた患者様における臨床的な効果は同じではありません。治療効果や安全性は、対象となる疾患や投与方法などによって異なり、すべての症状に対する有効性が確立しているものではありません。

当院では、医師による診察と必要な検査を行い、治療の適応や期待できること、リスクについてご説明したうえで、治療を検討していただきます。

細胞加工培養室

細胞加工施設について
細胞の培養・加工は、再生医療等安全性確保法に基づく手続きおよび関連する基準に従い、適切な管理体制のもとで行います。細胞の品質を確保するため、培養環境の管理、製造工程の確認、必要な検査・品質評価などを実施します。具体的な管理項目や検査内容は、実際の製造工程および施設の運用に基づいてご案内します。

 

幹細胞の特性と
組織修復・免疫調節に関する研究

加齢やさまざまな要因に伴う身体の変化には、細胞の機能や組織を取り巻く環境など、複数の要素が関係しています。

近年、細胞の老化や炎症との関連が研究されており、その一つに、老化した細胞から炎症性サイトカインなどが分泌される現象があります。これはSASP(Senescence-Associated Secretory Phenotype)と呼ばれ、加齢に伴う組織環境の変化との関係が研究されています。

間葉系幹細胞についても、細胞間の相互作用や分泌因子を通じた免疫調節、組織修復への関与などが研究されています。

一方で、培養した幹細胞を投与することによって、体内の老化細胞やSASPが除去される、あるいは全身の老化が改善するといった効果が確立しているわけではありません。研究段階の知見と、実際の治療で期待できる効果を区別して理解することが大切です。

幹細胞研究のイメージ

診察・治療のご相談について

自家脂肪由来幹細胞治療をご検討の方は、まず医師による診察をお受けください。現在の症状、既往歴、治療歴、服用中のお薬などを確認し、治療の適応や実施の可否を判断します。

アトピー性皮膚炎をはじめとする慢性的な皮膚症状についても、症状や重症度、これまでの治療経過によって適切な対応は異なります。自己判断で現在の治療を中断せず、医師にご相談ください。

治療の特徴

◎患者様ご自身の脂肪組織を使用

患者様ご自身の脂肪組織から細胞を採取し、培養・加工したうえで投与する方法です。自己由来の細胞を使用する治療ですが、免疫反応や感染、採取・投与に伴う合併症などのリスクがなくなるわけではありません。治療の適応やリスクについて、事前に医師が確認します。

◎細胞の培養・品質管理

採取した細胞は、所定の工程に従って培養・加工します。培養環境や製造工程の管理、細胞の状態に関する検査などを行い、投与に向けた確認を実施します。具体的な検査項目や品質規格については、実際の施設運用に基づいてご案内します。

◎再生医療等安全性確保法に基づく手続き

再生医療等を提供する場合は、治療内容に応じて再生医療等提供計画に関する手続きが必要となります。また、細胞の培養・加工を行う施設についても、法令に基づく届出・許可等の手続きが定められています。当院では、該当する治療計画および細胞加工施設の手続きに基づいて治療を実施します。

◎脂肪組織の採取

脂肪組織の採取は、医師が患者様の状態を確認したうえで実施します。採取方法や切開の位置・大きさは、患者様の状態や採取部位によって異なります。採取部位には、痛み、腫れ、内出血、感染、傷跡などが生じる可能性があります。

 

アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹を主な症状とする慢性的な炎症性皮膚疾患です。症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことがあり、皮膚のバリア機能や免疫反応、遺伝的要因、環境要因など、複数の要素が関係しています。

主な症状には、かゆみ、乾燥、赤み、湿疹、皮膚の厚みや色調の変化などがあります。かゆみによって皮膚を掻くことで、皮膚のバリア機能がさらに損なわれ、症状が悪化する場合もあります。

アトピー性皮膚炎の診療では、症状の程度や患者様の状態に応じて、保湿外用薬、抗炎症外用薬、内服薬、生物学的製剤、その他の治療法などを組み合わせて行います。治療方針は医師が診察のうえ判断します。

自家脂肪由来幹細胞を用いた治療については、細胞の免疫調節作用などに着目した研究が行われていますが、アトピー性皮膚炎に対する有効性や安全性が標準治療として確立しているわけではありません。

治療を検討される場合は、現在受けている治療との関係や、期待できる効果、現時点で明らかになっていない点、費用やリスクについて、医師から十分な説明を受けてください。

治療に関する情報

自家脂肪由来幹細胞治療は、患者様ご自身の脂肪組織から採取した細胞を培養・加工し、医師の判断のもとで投与する治療です。

治療を受ける場合は、治療の目的、実施する細胞の種類、投与方法、治療回数、費用、主なリスク・副作用などについて、事前に説明を受けていただきます。

治療の結果には個人差があり、すべての方に同様の結果が得られるものではありません。治療を受けるかどうかは、説明内容を十分にご理解いただいたうえでご判断ください。

自家脂肪由来幹細胞治療

治療内容:患者様ご自身の脂肪組織から細胞を採取し、培養・加工した細胞を体内に投与する治療です。

主なリスク・副作用:脂肪採取部位の痛み、腫れ、内出血、出血、感染、傷跡、麻酔に伴うリスク、投与時の発熱やアレルギー反応などが生じる可能性があります。その他、細胞の製造・品質管理や投与方法に関連するリスクについても、事前に説明を受けてください。

費用:1回 2,970,000円

※上記費用に含まれる内容、検査費用、診察料、追加費用の有無、税込・税別の区分については、治療前にご確認ください。

治療までの流れ

診察・検査のイメージ

STEP1 診察・術前検査

医師が患者様の症状や既往歴、現在受けている治療などを確認し、治療内容やリスクについて説明します。治療の適応を判断するため、必要に応じて感染症検査や血液検査、画像検査などを行います。過去の診療録やCT・MRI等の画像をお持ちの場合はご持参ください。

 

脂肪組織の採取

STEP2 脂肪組織の採取・培養用採血

医師が患者様の状態を確認したうえで、脂肪組織を採取します。採取方法や部位は、患者様の状態や必要な細胞量などを踏まえて決定します。培養工程に必要な血液採取を同日に行う場合があります。

採取後は、痛み、腫れ、内出血などが生じる可能性があります。術後の過ごし方については医師の指示に従ってください。

採取時間:30~45分(目安)

細胞培養加工室

STEP3 細胞の培養・加工

採取した脂肪組織から必要な細胞を取り出し、所定の管理体制のもとで培養・加工を行います。培養期間は細胞の状態や製造工程によって異なります。培養過程で品質上の問題が確認された場合には、培養を中止することがあります。

培養期間:約3~4週間(目安)

治療日程の調整

STEP4 投与日のご案内

培養の進行状況や品質確認の結果を踏まえ、投与可能な時期をご案内します。患者様のご都合も確認しながら、実施医療機関と投与日を調整します。細胞の状態や製造工程によっては、予定が変更となる場合があります。

細胞投与のイメージ

STEP5 細胞の投与

投与前に医師が患者様の状態と細胞の確認を行い、治療を実施します。投与方法や投与にかかる時間は、治療内容や患者様の状態によって異なります。複数回の治療を検討する場合は、医師と相談のうえ、必要な手続きや採血等を行います。

投与時間:約1時間(目安)

治療後の診察

STEP6 治療後の経過観察

治療後は、医師が患者様の状態を確認し、必要に応じて診察や検査を行います。経過観察の時期や頻度は、患者様の状態や治療内容に応じて決定します。

よくあるご質問

お客様

脂肪採取や細胞投与の際に痛みはありますか?


医師

脂肪採取時には局所麻酔などを使用しますが、痛みや違和感が生じる場合があります。採取後には痛み、腫れ、内出血などが起こる可能性があります。投与時の痛みや負担については、投与方法によって異なりますので、事前に医師から説明を受けてください。

お客様

治療後に気をつけることはありますか?


医師

脂肪採取部位の状態や治療内容によって注意事項は異なります。入浴、飲酒、運動などの制限については、医師の指示に従ってください。痛みや腫れが強くなるなど、気になる症状がある場合は医療機関へご連絡ください。

お客様

治療後も通院は必要ですか?


医師

治療後の経過観察は必要です。診察の時期や頻度は、患者様の状態や治療内容に応じて医師が判断します。

お客様

一度採取した細胞を、再度の治療に使用できますか?


医師

細胞の保存や再利用の可否は、保存方法、保存期間、細胞の状態、品質確認の結果などによって異なります。保存の有無や再利用の条件については、治療前に医療機関へご確認ください。

お客様

治療を受けられない場合はありますか?


医師

健康状態、既往歴、感染症の有無、血液検査の結果、麻酔薬や使用薬剤へのアレルギーなどによって、治療を受けられない場合があります。治療の適応は、事前の診察・検査を踏まえて医師が判断します。